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『滞独日記』

ハイゼンベルクが中間子論に夢中、と

 『スピンはめぐる』には、湯川の論文を知らなかったヨーロッパの研究者たちが、アンダーソンの発見した粒子を核力と関係づけようとして、同じような理論を作り始めたが、湯川がすでにそういう仕事をしていたと知って、中間子が発見された以上に驚いた、という面白い記述もあります。(T)

 『スピンはめぐる』は見当たらなかったので、『滞独日記』を見ています。ちょうどそのころにドイツに朝永さんが留学していたときのもので、とても興味深いです。ハイゼンベルクが中間子論に夢中になっていることやら、朝永さん自身の焦燥感や物理に対する葛藤など、いろいろと興味深いことが書かれています。

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『スピンはめぐる』

復刊される

 『新版 スピンはめぐる 成長期の量子力学』が復刊されます。
【著者】朝永振一郎 江沢洋・注釈
【発行】みすず書房
【予価】4,830円(税込み) ※予価の為、価格が変更する場合があります。
【発送時期】2008年6月下旬
 スピン発見に至る思考をたどり、「古典的記述不可能」な量子力学的概念の真髄に迫る世界的名著。すべての物理学生にとっての必読書が、朝永生誕100年を記念する上製版で蘇る。「興奮の時代」と呼ばれた量子力学の確立期を近体験する旅の随所に、ディラックらの原論文を読みこんで自身も歴史的な仕事を遺した著者ならではの洞察が光る。独習を助ける懇切な注釈がつき、スピンをめぐる最近の知見も紹介する。

T 080529

「けったいな」粒子のエピソードも

 朝永の『スピンはめぐる』は、約30年前に1600円で購入しました。当時は、中央公論社の自然選書の中の一冊として発行されていました。いまでも、時折読み返すことのある本のうちの一冊です。最終講話という章には、例の湯川の「けったいな」粒子のエピソードも書かれています。随所に数式が出てきますが、量子力学の発展当時の興味ある話を読んでいくだけでも十分におもしろいと思います。

M 080531

英訳では "a weird particle"

 「けっ たいな粒子」は、英訳本では "a weird particle" となっています。原文に関西弁があったとしても、 英訳にその雰囲気まで伝わって来ないのは残念です。

T 080531

『物理学とは何だろうか』

物理法則に関する記述

 先日の例会でHさんは、朝永の『物理学とは何だろうか』の中にある物理学の原理あるいは法則に関する記述を物理の最初の授業で生徒に聞かせる、ということをいっておられましたが、朝永のその文は上記の本のどこにありますか。

 私は『物理学とは何だろうか』を、新書版でなく、朝永振一郎著作集7として持っていますので、ページでなく、章や節で教えていただければ幸いです。

T 081120

具体的には

 著作集7では、6ページ(序章)と73ページ(第 I 章 2 末尾)です。具体的には次の記述です。

 (物理学とは)「われわれをとりかこむ自然界に生起するもろもろの現象 ── ただし主として無生物にかんするもの ── の奥に存在する法則を、観察事実に拠りどころを求めつつ追求すること」

 「自然の法則を数学的に表現すること、そして個々の法則をばらばらに発見するだけでなく、そのなかから最も基本的なものをいくつか選びだし、それから他の法則が導き出されるような体系をつくること」

H 081121

「若い日の朝永振一郎」

月刊『みずず』に

 湯川と直接関係ありませんが、ライバル朝永について、みすず書房の月刊『みずず』2009年4月号に小沼通二・杉山滋郎編「若い日の朝永振一郎」という文があり、義兄の堀建夫に送った手紙2通を紹介しています。大学入学時期の手紙と、専門を理論物理に決めるころの手紙です。

http://www.msz.co.jp/news/topics/tomonaga_letter.html に少し紹介されています。

M [01611] 090417

物理学会誌記事で言及

 Mさんが紹介して下さった月刊『みずず』4月号の記事の編者たちは、同趣旨の文を「朝永振一郎の学生時代の書簡」と題して日本物理学会誌 2009年4月号 p. 300(「歴史の小径」欄)にも投稿しています。ただし、文末には「ここで紹介した2通の朝永書簡のそれぞれ3,000字ほどに及ぶ全文は、参考文献4に掲載されるので、ぜひご覧いただきたい」となっており、参考文献4とは、月刊『みずず』4月号のことです。

T [01612] 090418

抜粋をPDF化

 先に紹介しました "若い日の朝永振一郎" について、掲載されている『みすず』4月号を入手しました。紹介されている、2つの手紙のうち大学入学早々の手紙の抜粋をPDF化しました。(注)

 ・・・・部分は省略した部分(原文の約半分くらいです。われわれの興味のある部分を特に選びました)。

 ( )は、朝永が書いたまま。その他、何点か朝永の書き誤りも、『みすず』では明示していますがPDFは、明示せずにそのママにしています。

M [01622] 090502

(注)会員の方々にはメーリングリスト宛に送付されました。著作権のある物件につき、ここへの掲載は控えます。(T)

朝永の講演会の録音

三高からドイツ留学時代の思い出話

 朝永の講演テープが公開されているのを見つけました。三高からドイツ留学時代の思い出話ですが、湯川についても触れられています。

 下記ホームページの下のほうにある、

”New! 朝永振一郎学長の桐花寮祭での講演(1962.6.10)…音声ファイル80分”

からたどってください。

http://members.jcom.home.ne.jp/lionsboy/

M [01770] 110505

湯川のノーベル賞論文以前の仕事にも一目置く

 Mさん、貴重な情報ありがとうございます。まだ、一部しか聞いていませんが、朝永の湯川評を生の声で聴けたのはよかったです。益川さんの評価とは随分違って、ノーベル賞論文以前の仕事にも一目置いているような表現は、私にとって新発見でした。

S [01771] 110515


Tag: 朝永振一郎 滞独日記 ハイゼンベルク スピンはめぐる けったいな粒子 物理学とは何だろうか 物理学とは 学生時代 書簡 小沼通二 杉山滋郎 堀建夫 若い日 講演 録音


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  • 「朝永の講演会の録音」の項を追加しました。 -- T 2011-05-05 (木) 20:18:43
  • 「朝永の講演会の録音」の項に「湯川のノーベル賞論文以前の仕事にも一目置く」の亜項を追加しました。 -- T 2011-05-22 (日) 10:14:02
Counter: 4708, today: 1, yesterday: 2

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Last-modified: 2011-05-22 (日) 10:11:26 (2169d)